兵庫県淡路市
阪神淡路大震災の
教訓を今後の災害に
~被災経験のない我々ができること~
1995年1月17日5時46分52秒、マグニチュード7.3、震度7の兵庫県南部地震が発生。
この震災によって、近畿圏の広域が大きな被害を受けました。特に震源に近い神戸市の市街地(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区)の被害は甚大で、近代都市での災害として日本国内のみならず、世界中に衝撃を与えました。犠牲者は6,434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものでした。
全国から様々な形の「救援・支援」が寄せられた。
地震直後に現地において、被災者支援のボランティア活動に参加した人の数は1日平均2万人超、3か月間で延べ117万人ともいわれています。被災地でのボランティア活動の重要度に対する一般の認識も飛躍的に高まり、現地には行かずに被災負傷者のための献血・義捐金拠出・物資提供などの後方支援に携わった人々も含めると参加人数はさらに増えるものとみられます。このために、この年は日本における「ボランティア元年」とも言われています。
得られる体験
震災経験を後世に
阪神淡路大震災の被害現場に足を運び、被災者の声を聴くことで、当時の生々しい状況に想いを馳せます。また、それらの体験から感じたこと、学んだことを整理し、それらを後世に伝える震災教育を行うために、小中学生を対象とした震災教育コンテンツを開発し、防災意識を高める活動を行います。
1事前学習
被災者の声を「聴く」ために
被災者の声を「聴く」ための準備として、阪神淡路大震災の当時の様子を調べ学習したり、インタビューをする際の心構えやスキルについてワークを行ったりします。
2体験プログラム
北淡 震災記念公園
阪神淡路大震災の被害が大きかった現場へ赴いたり、震災記念公園や人と防災センターへの視察を行ったりしながら、当時の被災状況について理解します。さらには、被災者や語り部、地域コミュニティなどへの聞き取りを通じて、自分自身が体験したありのままの出来事を自分たちの言葉で語りを聴きます。それらを通じて、今後の災害に向けた防災教育のコンテンツを作成します。
3事後学習
学校での防災教育
体験プログラムで作成した防災教育のコンテンツを近隣の小中学生に提供したり、自身の防災に対する意識を高めるためのアクションプランづくりを行ったりします。
プログラム スケジュール
下記は一例であり、要望に応じて半日/1日のアレンジもできます
1日目
午後:オリエンテーション/兵庫県内の震災遺構視察(長田、三宮など)2日目
午前:淡路島へ移動/北淡震災記念公園視察
午後:語り部交流/地域コミュニティ交流/サバイバルキャンプ3日目
午前:神戸市へ移動/阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター視察
午後:震災教育団体交流/防災教育コンテンツの作成4日目
午前:防災教育の実施/リフレクション
【備考】
阪神淡路大震災と兵庫県
阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)は、内陸で発生した直下型地震で、淡路島北部を震源としていました。破壊した断層付近で大きな揺れを生じ、神戸市を中心とした阪神地域や淡路島北部で甚大な被害を受けました。この地震は、大都市を直撃したため、電気、上・下水道、ガス、電話などのライフラインに壊滅的な打撃を与えました。また、古い木造住宅の密集した地域では広範囲な倒壊や火災が発生し、公共施設や市場、商店街、工場、事務所なども倒壊・焼失しました。この地震による死者数は6,434人にのぼり、家屋の全壊は10万戸に達しました。被害総額は約10兆円に上り、日本が経験した戦後最大規模の自然災害となりました。
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