静岡県掛川市
掛川のお茶農家の
「困りごと」
〜新たなアイデアで課題を解決〜
需要低迷やコスト高 静岡茶業界が直面する課題
世界農業遺産に登録されている「茶草場農法」(茶園の畝間にススキやササなどの草を刈り敷く伝統農法)で知られる掛川茶は、普通の煎茶よりも蒸し時間を2~3倍長くした「深蒸し煎茶」が主流で、濃厚で甘く深い味わいのあるお茶を生産しています。しかし、生産者の高齢化や減少、茶価の低迷、荒茶製造施設の老朽化、茶師などの技術者不足など、さまざまな課題があります。これらにより、茶工場の経営が困難となり、解散や廃業が進んでいます。また、品質低下も懸念されています。
どのように解決するのか
掛川には、お茶を生産する人、お茶を販売する人、お茶を消費する人、それらを支援する人、お茶を使って新たなビジネスを興す人など、お茶にまつわる様々な方がいます。皆さん、掛川のお茶やお茶文化、お茶畑の景色を愛しています。そのような想いや取組に触れ、当事者意識をもって解決策を考えるのが、このプログラムです。
得られる体験
お茶に関わる様々な方との出会いや交流、体験などを通じて、お茶の素晴らしさを体感し、お茶の価値を理解した上で、得られた情報からお茶やお茶農家の課題や困りごとを解決する案を創出します。
1事前学習
お茶の課題を解決するための知識・スキル
お茶の課題を解決するために、社会課題が発生する構造に目を向けることが重要です。事前学習では、「社会課題とは何か」をレクチャー形式で学び、お茶農家が抱える課題を調査します。体験プログラムでは、事前学習で得られた情報を基に設定する仮説を検証します。
2体験プログラム
自分で積んだお茶を製茶し、試飲します
お茶を生産する人、お茶を販売する人、お茶を消費する人、それらを支援する人、お茶を使って新たなビジネスを興す人など、お茶にまつわる様々な方への聞き取りやそれぞれの体験を行い、掛川の人々のお茶に対する想いに触れます。お茶畑では、一番茶を積み、製茶を行います。おいしいお茶を飲みながらBBQを行います。最終日には、得られた情報を整理し、お茶の課題やお茶農家の困りごとを解決するアイデアを創出し、地域の方々へ発表し、フィードバックを受けます。
3事後学習
体験プログラムでの学びを活かす
これまでで学んだ内容を振り返り、学校やお住いのエリアでの一次産業の課題に対してアクションを起こしたり、継続的に掛川のお茶農家と連携しながらアクションを起こしたりと社会実装に結び付けるためにアクションプランを作成します。
プログラム スケジュール
下記は一例であり、要望に応じて半日/1日のアレンジもできます
1日目
午後:掛川市散策(掛川城、市内、ステンドグラス館など)/お茶体験(二の丸茶室)2日目
午前:お茶農家訪問/お茶農家インタビュー
午後:製茶体験/BBQ3日目
午前:お茶工場の新たな活用事例の視察/お茶事業を行う民間企業によるレクチャー/お茶工場視察
午後:課題解決ワークショップ4日目
午前:発表準備/解決策の発表/フィードバック
【備考】
アクセスのよい歴史ある街「掛川」
静岡県掛川市は、日本のほぼ中央に位置し、静岡県の二大都市である静岡市と浜松市の中間に位置する「まん中都市」です。人口は約11万人、歴史ある掛川城を中心とした市街地と、横須賀城、高天神社城という名城を3つ持つ歴史のまちです。温暖な気候と、あたたかな人柄、教育や社会貢献に関心高い風土により、美術館や記念館や茶室など多くの文化施設があるのも魅力です。
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