海外で学ぶことの意味
海外で学ぶことは、語学力を伸ばすことだけではありません。異なる文化や価値観に触れ、現地の人々の暮らしや産業を知り、自分なりの問いを持つこと。その経験は、生徒にとって大きな学びの入り口になります。
スマ留は、「留学のハードルを下げ、1人でも多くの人に海外に挑戦してほしい」という思いのもと、留学事業を展開しています。語学学校の空き時間や空き場所を活用することで費用を抑え、語学学校や滞在先、航空券、送迎、VISA、保険、渡航中のサポートまで、留学に必要な支援を一気通貫で提供しています。
スマ留が考える探究学習
スマ留が考える探究学習プログラムは、「主体性」「好奇心」「多角的視野」を育むことを目的とした、実体験重視の学びです。生徒が自ら考え、行動し、発信する力を引き出すことで、世界で活躍するきっかけをつくることを目指しています。
今回紹介するのは、「スリランカ茶葉イノベーション探究プログラム」です。
スリランカは、かつて世界有数の紅茶輸出国として知られ、今も豊かな茶畑、美しい自然、奥深い文化を有する国です。一方で、紅茶産業は労働力不足、生産量の減少、低賃金など、さまざまな課題に直面しています。
本プログラムでは、高校生が現地でそうした課題を肌で感じながら、「スリランカ茶葉の新たな価値・商品を提案する」ことに挑戦します。日本と現地の両方でリサーチやフィールドワーク、インタビューを重ね、デザイン思考を軸にした商品開発や課題解決型の探究学習を実践します。
事前学習で問いを持つ
渡航前には、現地プログラムプロバイダーによるオンライン講座を含めた事前学習を行います。まずはスリランカの基礎情報を学び、現地での滞在イメージを膨らませるところから始まります。
その後、プログラムのメインテーマである「紅茶産業の実態と課題」について理解を深め、「なぜ今、スリランカの紅茶産業は課題を抱えているのか」という仮説を立てていきます。さらに、現地での観察ポイントやインタビュー項目を整理することで、渡航後の体験が単なる見学ではなく、自分たちの探究につながる学びへと変わっていきます。

AMBA茶園で現場に向き合う
現地での主な舞台は、スリランカ山間部にある小規模オーガニック茶園「AMBA茶園」です。伝統製法で香り高い紅茶をつくるこの場所では、自然や持続可能な農業についても学ぶことができます。
初日は、茶園の見学やインタビューを通して、現場のリアルな課題を洗い出します。現地生産者の声に直接触れることで、統計やニュースだけでは見えてこない背景に向き合います。翌日には、実際に茶葉の生産過程を体験し、紅茶産業の現場の空気や課題を肌で感じていきます。
そして最終日には、事前学習や現地調査で得た学びをもとに、高校生ならではの視点から「スリランカ茶葉の新たな価値・商品」を提案するプレゼンテーションを行います。自分たちの気づきを、現地に貢献する提案としてどう還元できるのかを考える過程は、課題発見力やデザイン思考を実践的に磨く機会となります。
文化と自然を体感する時間
本プログラムでは、探究学習だけでなく、スリランカの文化や自然を体感する時間も大切にしています。観光名所である「紅茶列車」に乗車し、車窓に広がる茶畑の絶景を眺めながら、異国文化や自然の豊かさを感じることができます。
プログラム後半には、エッラからシーギリヤへ移動し、世界遺産「シーギリヤロック」の登頂や国立公園でのジープサファリも体験します。さらに、コロンボでの街歩きなどを通して、短期間でありながらスリランカの歴史・文化・自然に多角的に触れられる行程となっています。

一杯の紅茶から、世界を考える
紅茶という身近な存在の先には、生産者の暮らし、地域産業の課題、文化、環境、そして新たな価値づくりの可能性が広がっています。
このプログラムは、海外での体験を「楽しかった」で終わらせるのではなく、問いを立て、現地で確かめ、自分たちなりの提案へとつなげていく探究の旅です。多文化理解、デザイン思考、フィールドワーク、アントレプレナーシップを実践的に学びながら、一人ひとりが世界と関わるきっかけをつくっていきます。
※記事内に記載の訪問先やスケジュールは一例です。現地事情等により変更となる場合があります。
今回ご寄稿いただきました
スマ留の概要はこちらからご確認いただけます。https://smaryu.com/
